ちくわなど練り製品の味を決める上で重要なのは、まず原料である「魚」。ヤマサちくわは、原料にグチ、エソ、ハモを使用しています。これを工場でさばき、すり身に加工します。今も昔と変わらぬ原料へのこだわり。これがヤマサちくわならではの美味しさを作り出す秘訣です。 現在、練り製品の多くは原料に冷凍したスケソウダラのすり身を使用しているようです。しかし、これでは味が落ちます。ヤマサちくわは、本当に美味しい味を作り出すための手間や時間は惜しみません。本物の味、それは新鮮な素材の獲得と確かな工程、つまり原料へのこだわりから生まれるものなのです。 |
さばいてすり身に加工した原料は、臼で練り合わせ、味をととのえます。大切なのは、これらの工程をすばやく行うこと。次に、その粘性を利用して型成をし、加熱します。焼き加減も味を決める重要ポイント。その時々の天候に合わせた調整を始めとして、長年の修練と経験を持つ職人の技が味を決定します。 出来たての美味しさをそのままご家庭に。加熱して自動冷却したちくわは、自動包装機で衛生的に包装してその日の内に出荷します。その数、一日で約20万本。直営店を始めとして130箇所余りの売場へと運ばれます。 |
時代が進歩しても、人間にしかできないことがある。ヤマサちくわは、そう考えます。原料にこだわり、手間をかけ、心をこめて、生まれる本物の味。それは人の技が、官能が完成させるものなのです。生魚は、獲れる時期によっても年度によっても味は違うもの。ですから、毎回同じ味加減と云うわけにはいきません。素材そのものの旨みを引き出し、変わらぬ美味しさを保つ事の出来る職人の厳しい目と舌が、ここに光ります。 材料の選別、練り具合、焼き加減、それぞれに機械には真似のできない職人の技が有ります。そして、これこそがちくわの中に生き続けるヤマサちくわの財産なのです。 出来上がった製品を、早朝から各売店に配送します。ヤマサちくわは、製造、配送、販売まですべて自分たちで行う製造直販システムです。つくりたての製品をその日の内に配送するために、販売する地域も箱根から比叡までと限定しています。これが、ヤマサちくわの豊かな味わいをそこなうことなく届けられる範囲だからです。 |