ヤマサ
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■□■□★ちくわ忍伝帖 第一巻 平成十二年九月三十日★■□■□■□

このたびは、数あるメールマガジンの中から、弊紙『ちくわ忍伝帖』をお
選びいただき、厚く御礼申し上げます。

このレターは、練りものを極めたい、普段の食卓を豊かに、食生活を有意
義なものにしたいとお考えの皆様にお届けします。「ちくわのメルマガ珍
しいですね。」なんてお話もありますが・・、最近、本物の「ちくわ」や
「蒲鉾」といえるもの、本当に少なくなってしまいました。ですから、で
きるだけ多くの方に「練りもの文化」を大切にして頂きたいと思い、豊橋
ちくわを代表して情報発信してまいります。

弊社の長年培ってきた文化や経験を通して、練りものにまつわるお話、練
りものをどのように食するかのレシピなど、普段の生活の中での練りもの
のある風景を楽しんで頂くための知恵をできる限り提供させていただきま
す。また、弊社の所在地である、愛知県豊橋市・三河地方からのお便りも
お届けしてまいります。
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▲ヤマサちくわの味へのこだわり
   〜 本物のちくわを探求し続け170年余り▲
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●−東海道が育てた食文化−

2001年は東海道誕生400年の記念の年にあたります。この東海道
五十三次の三十五番目「吉田宿」(現在の豊橋市)の繁栄は当社の創業と
非常に深い関係があります。東海道が街道として整備され、吉田の宿は城
下町として、宿場町としてかなりの賑わいをみせます。

この吉田の魚町(うおまち)で魚屋を営んでいたのがヤマサちくわの前身
です。魚種の豊富な三河湾や、太平洋表浜から沢山魚が集まりました。当
時この地方では、魚の売買は魚町にしか認められていませんでした。

◆ちくわ風雲録◆
何故、豊橋でちくわは生まれたか?
http://yamasa.chikuwa.co.jp/info/fuun_1.php

吉田の繁栄と共に魚屋としての家業も隆盛になっていきました。ですから
魚へのこだわりは20年や30年で出来たものではないのです。当然食へ
のこだわりも年を重ねるほどに深まってきました。

●−ちくわ屋専業になって170年余り〜製法へのこだわり−

文政10年ちくわ屋専業になります。以来、ちくわ作りの技に磨きをかけ
てきました。

近年、練り製品の業界もほとんど機械化されてきました。また、原料も
冷凍すり身というものが開発され、安定的に供給されるようになり、大量
生産に対応できるメーカーも全国に数多く出来ました。

しかしながら、ヤマサちくわでは頑固に独自の方法にこだわっています。
その分どうしても人手がかかるのですが、逆に考えれば私達の沢山の気持
ちが1本のちくわに込められているということです。

その一例をご紹介致します。工場の中心には今でも、御影石の大きな石臼
がならび、石臼でちくわを練り上げていきます。もっと簡単に、安定的に
作ることが出来る機械が開発されていますが、私達は職人の感や技術が活
かせる方法を選択してきました。職人の指先、手の感触が品質を決めます。
魚が原料です。季節によって条件が変わります、魚種も変わります。マニュ
アルにならない仕事を楽しんでいるのがヤマサちくわの職人集団なのです。

私達は常に、笑顔でちくわにかぶりつく子供たち、ちくわのある愉しい食
卓、一家団欒を思い描きながら1本1本に思いを込めて作っています。
そんな「思い」や「こだわり」の一端をこのメールマガジンで少しでも皆
さんにお伝えできれば幸いです。
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 ▲ 豊橋〜豊橋ちくわを育んだ街は ▲
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●−豊橋で生まれ育ったちくわ−

豊橋市は人口約37万人、愛知県下名古屋市に次ぐ第2のまちです。愛知
県はカニのハサミのような半島が2本(渥美半島と知多半島)あります。
豊橋は、東側にある渥美半島の付け根に位置します。渥美半島の表浜(太
平洋側)は遠州灘、内側は三河湾。釣り人の方はよくご存知だと思います
が、魚種豊富な豊かな海に恵まれています(三河湾にはスナメリもいる)。
また、豊橋は、東海道五十三次の三十五番目吉田宿と三十四番目の二川宿
を抱え、ちょうど東京と京都の中ごろにあたり、関東の文化と関西の文化
が微妙に重なり合った地域です。そのような風土のなかで、豊橋ちくわは
育まれました。

●−自然にはぐくまれた豊橋−

弊社の周辺には、豊川稲荷、奥三河の鳳来寺山(ほうらいじさん)、渥美
半島の伊良湖(「いらご」と読みます)と表浜(サーフィンが盛ん)、蒲
郡の三河湾周辺(ニッポンチャレンジの基地−ヨット、温泉など)のよう
な観光地もあり、静岡県のうなぎで有名な浜名湖も近いです。特に渥美半
島の表浜は雄大な景色です。豊橋を離れて暮らしたときに、あらためて実
感したのですが、夕暮れ時は本当にきれいなのです。ご参考程度ですが、
「名品で涼を贈る」のポスター画面に小さいですが写真あります。これは
ポスターなので海を正面に見ていますが、どこまでも続く砂浜を横から見
るのが私は好きです。いつかご紹介いたしますのでご期待ください!

◆名品で涼を贈る◆
http://yamasa.chikuwa.co.jp/shopping/index.php

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 ▲ 秋本番  運動会にちくわを使った お弁当 ▲
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秋と言えば運動会あり、遠足あり、もみじ狩りなどなど、お弁当大活躍の
季節です。子供たちにたくさん食べてもらいたくて、お弁当の中身も、お
弁当箱も工夫したくなるものです。

●−第1弾は「お弁当」編です−

これから当レターでは、ご希望の多かった料理レシピをシリーズ化してお
届けしますが、第1弾は「お弁当」です。今回はベーシック編、もしかし
たらご存知のレシピもあるかと思います。ちなみに、今回担当したのは、
ヤマサクッキングスクール福井校長です。

「お弁当ですから、なるべく手間の掛からないのがいいじゃないですか。」
という声に、ではチャーハンにしましょう・・。え!校長先生、中華料理
が得意だからといってチャーハンはないじゃないですか。という担当者一
同のボヤキの中、平然とチャーハンを炒めながら、「もっと凝ったのをや
りたいなあ」とつぶやいてました。

今回、登場するのは、「ちくわの磯辺揚げ」、「ちくわ入り揚げ餃子」
「かまぼこ入り中華風卵焼き」「野菜満点の煮物」「ちくわ&かまぼこの
チャーハン」「梅しそ風味じゃこご飯」です。この他レシピは付けてあり
ませんが、定番のちくわの穴にチーズ・きゅうりを詰めたもの(これはマ
ヨネーズをつけます)、爪楊枝に豆ちくわ・うずら卵・茹グリーンアスパ
ラなどを串刺しにしたものなども使い易い一品ですね。

番外編として、当社七代目、思い出のお弁当もサイト上でお届けします。

◆美味しく食べるちくわ料理◆
http://yamasa.chikuwa.co.jp/cook/index.php
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 ■「ちくわ忍伝帖」について ■
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「ちくわにんでんちょう」と読んでいただければ正解です。造語です。ち
くわについてヤマサちくわ社内に眠っていた(隠れていた)情報を、忍者
が探り出してしまうというイメージからネーミングしてあります。なんと
なく、秘伝の製法であったり、忍者のイメージから時代劇風であったりを
感じることができませんか。もしかしたら、当社CMにも登場する、あの
「弥次・喜多」(東海道中膝栗毛)も忍者だったのではなどと勝手に想像
するのも楽しいものです。
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このレターは月2回を目標にお届けいたします。送信を希望するまたは中
止したい場合は、お手数ですが magazine-editor@chikuwa.co.jp  ま
で、お名前、メールアドレスをご記入の上その旨ご連絡くださいませ。
(近いうちにサイト上から登録削除が可能になるように整備いたします。)
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                info@chikuwa.co.jp (ちくわ忍伝帖編集部)まで

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